戦後混乱期の日本で、
主として在日米軍将兵を相手にした街娼である。
戦争で家族や財産を失って困窮し、
売春に従事することを余儀なくされた女性が多かった。
彼女たちの7割は外国人専門の「洋パン」だったと言われている。
福来スズ子が訪ねた、
おミネたち「パンパン」という言葉は何処から来たのでしょうか?
パンパンの様々な語源
語源は諸説あってはっきりしていないが、
- インドネシア語で「女・妻・おっかあ・めかけ」を表す、プルンプァンから。米兵が伝えた
- 女を呼ぶときに手をパンパンと叩いたことから
- 英語のpompomから。英軍が使用したpom-pomは、砲身がピストン運動したことから、とする文献もある
- ニューギニアの先住民が握った手でもう片方の手をパンパンと叩くと、性行為という意味になることから
- 「パンパン」は三味線の音を表す沖縄の擬音語であるが、当時南洋方面には沖縄出身の芸者が多く進出していた。海軍で兵隊言葉として使用されたのち全国に広まった
- 第一次大戦後、日本の委任統治領となったサイパンで、日本海軍の水兵たちがチャモロ族の女性を「パンパン」と手を叩いて呼び。サイパンに「パンパン坂」という地名がある。サイパンで行為を「キシキシパンパン」と呼ぶといった傍証もある。
- 上陸許可が出て歓楽街に出かけたはいいが、深夜ですでに慰安所が閉まっており、兵士が「パンパン」とドアを叩いて女を起こしたことから
- 仏印あたりで、上陸した日本兵に対し、若い女たちが「パン、パン」と物乞いをしたことから
- パン(麵麭)を求めて稼ぐ女
様々な説が上がっている。
パンパン狩り
1946年(昭和21年)11月に池袋で、
アメリカ憲兵隊と日本の警察が通行中の女性を無差別に逮捕し、
膣検査のため吉原病院に送るという事件も発生した(板橋事件)。
1948年に性病予防法が施行されてからは、
狩り込みは警視庁防犯部保安課性病取締斑の担当となったが、
アメリカ憲兵隊が主導する実態も続いた。
この行為を「キャッチ」や「パンパン狩り」と言われた。
パンパンたち使用した隠語
パンパンたちの間ではそれでしか使われない隠語があったようです。
その隠語は現在でも違う意味で使われている言葉もいくつかあります。
- 「タソガレ(黒人)」
- 「パスタ(既婚の女)」
- 「オシン(お金)」
- 「ヤキヲイレル・ハッパヲカケル(リンチする)」
- 「ゴランカム(妊娠する)」
まとめ
おミネ姉さんがこれから福来スズ子の味方になってくれるのが、
それとも対立していくのか、
少し気になりますね。
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