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【大正琴】笑顔と拍手に包まれて——旭川イオンでの琴美会演奏会

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北海道大正琴普及会
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私は現在、【音楽工房TOTOとまと】の代表を務めながら、

【北海道ケンハモ団】の一員として演奏活動に参加し、

さらに【北海道大正琴普及会】の本部長という立場でも日々動いています。

音楽を通じて多くの方とつながり、新しい出会いや感動をいただけるのは、

この三つの活動のおかげだと感じています。

さて本日、9月30日は少し特別な一日となりました。

旭川の「琴美会」のみなさんがイオンの会場で演奏をされるとのことで

、私も大切な任務を担い、早朝から準備を整えて旭川へと向かいました。

その任務とは、PA(音響機材)の搬送です。

演奏会の成功に欠かせない音響を、私の相棒でもある車「とっとま2号」に積み込み、

一路、旭川へ。

「とっとま2号」はただの車ではありません。

長年の演奏活動を支えてきた大切な仲間であり、

各地の会場へ楽器や機材を運んできた相棒です。

北海道の広い大地を走るその姿は、まるで音楽を運ぶ馬車のよう。

荷台にはスピーカーやマイク、ケーブル類など、

演奏を支える縁の下の力持ちたちがぎっしりと積まれていました。

旭川の「琴美会」のみなさんは、大正琴を愛し、

その音色を多くの方に届けようと情熱を持って活動されている方々です。

イオンという大きな会場での演奏は、多くの買い物客や地域の人々に音楽を届ける絶好の機会。

演奏を聴いた誰かの心に、今日のひとときが小さな彩りを添えるかもしれません。

そう思うと、機材を運ぶ私の胸にも自然と熱い思いが込み上げてきます。

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イオンが開く前から始まった動き

旭川イオンの自動ドアが開くよりも前、

まだお客さまの足音ひとつ聞こえない静かな時間帯から、

私たちの作業はすでにスタートしていました。

音響機材や大正琴を車から降ろし、広いフロアに次々と運び込む。

スピーカーの位置を確認し、マイクスタンドの高さを調整し、

ケーブルを一本ずつ丁寧につないでいく。

どれも地味な作業ですが、音の響きを左右する大切な準備です。

準備を進めるにつれて、会場が少しずつ「音楽の舞台」へと姿を変えていく様子に、

私自身も自然と胸が高鳴りました。

琴美会のみなさんの団結力

朝早くから集まってくださったのは、

旭川を拠点に活動する「琴美会」のみなさんです。

講師の石田先生を中心に、誰かが声をかければすぐに別のメンバーが動き、

手際よく会場が整っていく。

重たいテーブルを軽やかに運ぶ方、楽器を並べる姿勢ひとつにしても、

年齢をまったく感じさせない活気にあふれていました。

全員の表情から伝わってきたのは、「今日のステージを必ず成功させたい」という強い決意です。

その団結力に、見ている私も自然と背筋が伸び、

心が引き締まる思いがしました。

本番さながらの練習

設営が整うと、いよいよ音出しの時間です。

マイクを通してホールに響き渡る大正琴の音色は、

澄み切った朝の空気に溶け込むようで、

まるで本番が始まったかのような高揚感を覚えました。

そこからの2時間は、音響の細かなバランスを何度も確認し、

演奏と会場の響き方を丁寧にすり合わせていく時間。

さらに続く1時間の練習では、立ち位置や演奏の流れも含め、

まるで本番を再現するように集中して取り組まれました。

その熱量はすさまじく、

「これほど全力で練習してしまって、本番に体力は残っているのだろうか」と

心配してしまうほどでした。

けれども、その全力こそが「琴美会」の真骨頂です。

妥協を許さず、聴いてくださる方に最高の音を届けようとする姿勢が、

準備段階からすでに会場の空気を変えていました。

開演を待ちわびるお客様の姿

午後2時、いよいよ本番の時間が近づいてきました。

会場の周りにはすでに何重もの人垣ができ、

お客様が足を止めて舞台を食い入るように見つめています。

「今か、今か」と待ちわびるその視線は、

演奏をする側にとっては大きな励みであり、

同時に緊張を高める瞬間でもありました。

講師の石田先生もその熱気を肌で感じ、

開演時間を待たせることに気をもまれたようで、

時計をちらりと見ながら「少し早めに始めようか」とソワソワ。

しかし最終的には予定通りの時刻まで待っていただき、

ちょうど2時ぴったりにステージの幕が上がりました。

椅子の数を超える観客の波

当初、主催側が用意した椅子は限られた数でした。

しかしその予想をはるかに超え、

最終的には3倍から4倍ものお客様が立ち見で会場を囲むことに。

ショッピングモールという場所柄、買い物中の方々が立ち止まったり、

遠くから小さなお子さんを抱いたお母さんが音色に惹かれて近づいてきたりと、

会場の熱気はどんどん膨らんでいきました。

この盛況ぶりは、「琴美会」の演奏を待ち望んでいた地域の期待の大きさを証明する光景でもありました。

魅了のプログラム

演奏は「琴美会」オリジナル曲の《ゆけゆけ、琴美会》からスタート。

冒頭から力強く、会場の空気を一気に惹き込みました。

続いては日本の伝統曲《さくらさくら》、そして《荒城の月》と、

誰もが耳にしたことのある名曲が続きます。

観客の表情は自然とほころび、

懐かしいメロディーに目を閉じて聴き入る方の姿も多く見られました。

さらにこの日の目玉のひとつが、《夜来香(イェライシャン)》

この曲のために用意された衣装を身にまとい、

メンバーの皆さんが奏でる旋律は、異国情緒漂う雰囲気を一層引き立て、

観客をうっとりと別世界へ誘いました。

曲ごとに拍手が大きくなり、会場の一体感が増していくのがはっきりと感じられました。

≪ゆけゆけ、琴美会≫の一場面

音楽と芝居のコラボレーション

演奏の合間には、「琴美会」のメンバーによる寸劇も披露されました。

特に《ああ、人生に涙あり》の前に演じられた小さな芝居は、

観客に笑いを届けつつ、その後に続く曲への感情をより一層引き立てる効果を発揮していました。

単なる演奏会にとどまらず、舞台全体を「物語」として楽しめる仕掛けは、

聴衆にとっても新鮮で心に残る演出だったことでしょう。

≪ああ、人生に涙あり≫の寸劇より

クライマックスは観客と共に

プログラムの最後を飾ったのは、あの名曲《YMCA(ヤングマン)》でした。

会場のお客様も自然と手拍子を合わせ、

両手で「Y・M・C・A」の振りをする人々の姿もあちこちに見られました。

年齢も性別も関係なく、音楽が一つの輪を作り出した瞬間です。

会場いっぱいに広がった笑顔と拍手が、演奏会の大成功を物語っていました。

≪YMCA(ヤングマン)≫の最後のポーズ!決まった!!

まとめ:大成功のステージ

こうして旭川イオンでの「琴美会」のステージは、予定を大きく上回る観客に恵まれ、

演奏と寸劇、そして観客参加型のフィナーレまで盛りだくさんのプログラムで幕を閉じました。

立ち止まった人々の心に、大正琴の温かな音色と仲間たちの情熱が深く刻まれたことでしょう。

準備からリハーサル、本番、そしてフィナーレに至るまで、

音楽が生み出す力を改めて実感した一日。

今回の演奏会は、単なるステージを越えて、

地域の人々と心を通わせる大切な時間となりました。

次回はどんな舞台が待っているのか——ますます楽しみになってきました。

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