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「タンバリンのひみつ ― 音も心も育てる小さな楽器」

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楽器紹介
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タンバリンは、小さな輪の周りに“ジングル”と呼ばれる金属の小さな円盤がついた打楽器です。

軽く叩いたり、振ったり、手でなぞったりして音を出すことができ、

シンプルながら表現の幅がとても広いのが特徴です。

小さな子どもでもすぐに音が出せる一方で、

プロの演奏家が扱うとオーケストラやバンドの中で大きな存在感を放つ不思議な楽器でもあります。

コンサートでタンバリンを使用
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タンバリンってどんな楽器?

実はタンバリンには長い歴史があります。

起源は2000年以上前、古代メソポタミアやエジプトの壁画にも描かれており、

祭りや宗教儀式で使われていたと言われています

。ヨーロッパに伝わった後は、宮廷音楽や民謡、踊りの伴奏に欠かせない楽器として広まりました。

特に中世からルネサンスの時代には「タンブレル」や「パンダイロ」といった名前で親しまれ、

祝祭のシーンで人々を盛り上げてきたのです。

現在ではクラシック音楽からポップス、さらには民族音楽まで、ジャンルを問わず活躍しています。

オーケストラの中では力強いアクセントを加える役割を果たし、

ロックやポップスではリズムにきらめきを添える存在に。

世界中どこに行っても耳にすることのできる、身近でありながら奥の深い打楽器なのです。

どうやって音を出すの?

タンバリンは小さな楽器ですが、いろいろな音の出し方ができるのが魅力です。

  • たたく … 手のひらや指先で輪の部分をたたくと、ポンッと軽快な音と同時にジングルがシャラリと響きます。強くたたけば元気なリズム、やさしくたたけば柔らかい響きになり、曲の雰囲気に合わせて変化をつけられます。
  • ふる … 楽器を軽く持って上下や左右に振ると、ジングル同士がぶつかってシャラシャラときらめくような音が生まれます。音楽が進む中でふるだけでも、まるでお祭りのように華やかな彩りを加えることができます。
  • なぞる … 指先でタンバリンの外側の皮をなぞると、ジーッと独特の響きが続く「グリッサンド」という音が出ます。ちょっと不思議で面白い音なので、聴く人の耳を惹きつける効果があります。

このように、たたいたり、振ったり、なぞったりするだけでまったく違う音が生まれるのです。

特別な技術がなくてもすぐに音が出せるので、

小さな子どもにとっては「はじめての楽器」として親しまれてきました。

でも、使いこなせば大人の演奏でも十分に存在感を放つ、とても奥深い楽器なのです。

おうちでできる!タンバリン遊び

タンバリンは、家庭でも楽しく遊びながら音楽に親しむことができます。

  1. まねっこゲーム
     親が「トントン、シャララ」とリズムをたたき、それを子どもがまねっこして返す遊びです。音を聞く力とリズム感が自然と育ちます。
  2. 音楽に合わせてふってみよう
     好きな歌や童謡を流しながら、歌に合わせてタンバリンを振ってみましょう。テンポが速い曲なら元気に、ゆったりした曲なら軽くふると、音楽にぴったりな雰囲気を作れます。
  3. ストップ・タンバリン
     曲を流してリズムを刻み、音楽が止まったらタンバリンもストップ!遊び感覚で集中力を養えるので、子どもたちに人気の遊びです。

簡単なリズム練習法

  • まずは「いち・に・さん・し」と声に出して数えながら、「いち」だけ強くたたいてみましょう。ドン!とメリハリがついて、リズムの柱を感じられます。
  • 次は「パン・パン・シャララ」と声に出しながらたたいてみましょう。言葉と動きを合わせると、リズムが自然に体に入ってきます。
  • 慣れてきたら、親子で交互にたたいてみましょう。まるでキャッチボールのようにリズムをやりとりすることで、音楽の楽しさを一緒に味わえます。

こうした遊びを通して、タンバリンは“たたくだけの楽器”ではなく、

音楽をぐんと身近にしてくれる“魔法の楽器”になります。

音楽工房TOTOとまとでの使い方

私たちのコンサートでも、タンバリンは大活躍しています。

元気いっぱいの曲では「シャーン!」と響く音がリズムをぐっと引き立て、

会場全体が明るくにぎやかな雰囲気になります。

逆に、静かでやさしい曲では、そっと添えるように響かせることで音楽に深みや温かさを加え

聴いている人の心を包み込みます。

また、子どもたちに実際にタンバリンを手渡すと、

その瞬間から目を輝かせて夢中でリズムを刻み始めます。

最初はぎこちなくても、音楽に合わせて叩いていくうちに笑顔がどんどん広がっていくのです。

会場のあちこちから「シャラシャラ」という音が重なり合い、

ステージと客席が一体になって音楽を作り上げる――そんな瞬間は、

演奏している私たちにとっても大きな喜びです。

タンバリンは、ただの打楽器ではなく「観客と演奏者をつなぐ架け橋」のような存在。

だからこそ、音楽工房TOTOとまとのコンサートには欠かせない楽器のひとつなのです。

タンバリンで育つ力

タンバリンはただ音を鳴らすだけの楽器ではありません。遊びながら自然に、子どもたちの大切な力を育んでくれます。

  • リズム感
     歌や音楽に合わせてトントンとたたくうちに、自然とリズムを感じ取る力が身につきます。これは他の楽器やダンス、さらには日常生活の動作にもつながる大切な感覚です。
  • 集中力
     「次はいつ叩くのかな?」と耳をすませて音楽を聴くことで、集中する習慣が生まれます。遊びの延長なのに、楽しみながら集中力を養えるのが魅力です。
  • 表現力
     強く叩いたり、やさしく振ったり――同じタンバリンでも表情はさまざま。子どもたちは自分なりの音を見つけることで、「自分を表現する楽しさ」に気づきます。
  • 協調性』(みんなで合わせる楽しさ)
     友だちや家族と一緒にリズムを合わせれば、音がひとつに重なっていきます。「みんなで音を作っている!」という体験が、協調する心を育ててくれます。

このように、タンバリンは音楽を楽しむだけでなく、

子どもの成長をそっと後押ししてくれる楽器です。

だからこそ「初めての楽器」として多くの人に親しまれているのです。

覚えておいて!

タンバリンのフレームには小さな穴が開いています。

見た目から「指を入れるところかな?」と思ってしまうかもしれませんが、

実はそこは指を入れるための穴ではありません。

特に小さなお子さんが使うときには、指を入れないように気をつけてください。

もし指を入れたまま誤って転んでしまうと、指を痛めたり、

最悪の場合は骨折につながることもあります。

タンバリンは正しく持てば安全に楽しめる楽器です。

ぜひ、お子さんが安心して音楽を楽しめるように、

持ち方にも気を配ってあげてくださいね。

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