「水曜どうでしょう」のテーマソング『1/6の夢旅人』を歌う、
シンガーソングライターの樋口了一さんは、
歌手活動のほかにも歌手のジャンルを問わず楽曲を提供し、
演劇集団キャラメルボックス等にも楽曲を提供している。
そんな樋口さんが2007年ごろから右手に違和感を感じ始め、
翌年にはギターが弾きずらくなる症状が出てきて、
難病のパーキンソン病と診断されたようです。
水曜どうでしょうとの関わり
樋口了一さんと「水曜どうでしょう」との関わりは、
番組の企画「サイコロの旅」の前段階企画(大泉を東京まで連れていく為の企画)として、
ラジオ(Air-G’)のパーソナリティーだった、
樋口了一さんのスタジオまで遊びに言っちゃおうと、
どうでしょう軍団の面々が後日、本当に遊びに行くところから、
「水曜どうでしょう」との関りが始まる、
大泉洋は樋口了一さんの通うスタジオで「Anniversary song」を大熱唱し、
自宅にまでどうでしょう軍団は押しかけてしまった。
1/6の夢旅人
その時、樋口さんに「水曜どうでしょう」のテーマソングを依頼し、
出来上がった曲が「1/6の夢旅人」だった。
初期段階の音源は自宅で録音されたもので、
自宅で飼っていたインコの声が入っているが、
初めて曲を使用した企画が「幻の鳥ケツァール」を撮影しに行くものだった為、
インコの声はそのままでマスタリングされた。
のちに樋口さんはこの曲のギターは難しく、
こんなに弾く機会がある曲になるとは思わなかったので、
もっと簡単に作ればよかったと後悔している。
「1/6の夢旅人2002」はオリコン1位
「1/6の夢旅人2002」は、
レギュラー放送最終回「原付ベトナム縦断1800km」の、
エンディングにてフルコーラスで初披露された。
この曲は「ランブータンレコード」というインディーズレーベルから出されたもので、
「ランブータン」とは「原付ベトナム縦断1800km」で、
大泉洋が”お尻がランブータンになっちゃうよ~”と叫んだことに、
ちなんで名づけられたレーベル名だ。
CDのリリース日がSMAPの「世界に一つだけの花」とかぶっていて、
オリコンの当初の順位は162位だったが、
北海道の玉光堂だけはSMAPを抜きチャート1位を取っている。
この瞬間がどうでしょうファミリーの仲間入りを果たした時でしょう。
発症後に完成した名曲
2008年に身体の違和感を感じながら発表した曲「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」は、
年老いた親の自分の子供へ向けたメッセージが歌われている。
発売から半年以上たち番組で取り上げられたりして、
徐々にオリコンランキングを上げて、
最高9位となり、初のトップ10入りを果たした。
2009年度の日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、
残念ながら紅白歌合戦の出場は出来なかったものの、
”誰もが泣ける歌”として注目された。
24時間テレビにも出演
2014年には「パーキンソン病に罹り、6年ぶりに弾き語りに挑戦」と言う企画に出演、
ふるえ、動作緩慢、筋肉が縮み固まる、姿勢保持障害(転びやすいこと)を主な運動症状とし、
嗅覚低下、便秘、頻尿や排尿困難、立ちくらみ、起立性低血圧、睡眠障害、レム睡眠行動異常症、記憶障害、うつ、幻覚・妄想などもある神経難病で、
闘病中の姿が報じられ、
鈴井貴之と大泉洋もコメントをだして応援するなど、
どうでしょうファミリーとして認知もされている。
主演映画『いまダンスをするのは誰だ?』
2023年11月、樋口さん主演の映画が公開されました。
映画の内容は、
パーキンソン病当事者の仕事、人生、家族をリアルに描いたもので、
実際パーキンソン病を患っている樋口さんが主演をしている。
舞台あいさつでは茶目っ気たっぷりに、
「どうでしょうファミリーとして、最後に俳優デビューしました」とコメントしている。
まとめ
樋口さんの現在は、ギターを弾きながら歌うということはせず、
「水曜どうでしょう祭り」などで歌う時には、
サポートギターが就き、
歌に専念したりしているようです。
今回の俳優デビューで樋口さんがもっとメディアに出て、
どうでしょう軍団と共演して欲しいと思っています。
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