温かくなり冬眠から目覚めた熊が目撃されたり、
家畜の子牛が襲われたり、
猟友会が報酬が低いので市の要請を受けないなど、
熊にまつわるニュースが絶えません。
本州に生息する”ツキノワグマ”と北海道に生息する”ヒグマ”の、
個体差はどのくらいなのでしょうか?
ツキノワグマ(Ursus thibetanus)とヒグマ(Ursus arctos)は、
どちらもクマ科に属する大型哺乳類ですが、
その体格や力の差は大きく異なります。
以下に、これらの2種のクマについて、
体格や握力などの比較を数値を示して詳しく説明します。
体格の比較
ツキノワグマ
- 体長: 120~190 cm
- 肩高: 60~90 cm
- 体重:
- オス: 60~200 kg
- メス: 40~140 kg
ヒグマ
- 体長: 180~280 cm
- 肩高: 100~150 cm
- 体重:
- オス: 150~800 kg
- メス: 80~300 kg
2体の体格さは2回りくらい違いますね。
ヒグマの800キロの体格で襲われたりしたら、
ダンプに体当たりされるようなものですね。
握力の比較
クマの握力については、
直接的な数値データが少ないですが、
クマの力の強さはその体重や筋肉量に比例します。
以下に推測される数値を示します。
ツキノワグマ
- 握力: およそ500 kg
ヒグマ
- 握力: およそ1000 kg以上
ヒグマは特に強力で、
彼らの前肢は非常に発達しており、
大型の獲物を抑え込むことができます。
また、ヒグマは非常に強力な咬合力を持ち、
硬いものを簡単に噛み砕くことができます。
鹿や家畜の牛も襲って食したりします。
寿命の比較
ツキノワグマ
- 寿命: 野生では20~25年、飼育下では30年程度
ヒグマ
- 寿命: 野生では20~30年、飼育下では30~35年
生息地の比較
ツキノワグマ
- 生息地: 東アジア(日本、中国、韓国など)、東南アジア(インド、ベトナムなど)
ヒグマ
- 生息地: 北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの北部(アラスカ、カナダ、ロシア、日本の北海道など)
食性の比較
ツキノワグマ
- 食性: 雑食性。果実、木の実、昆虫、小動物、植物の葉など。
ヒグマ
- 食性: 雑食性。魚(特にサケ)、果実、肉、昆虫、植物の根など。鹿や家畜の牛など。
行動の比較
ツキノワグマ
- 活動時間: 主に夜行性
- 冬眠: 冬眠するが、冬眠中に目覚めることもある。
ヒグマ
- 活動時間: 主に昼行性または薄暮性
- 冬眠: 寒冷地に生息する個体は冬眠する。
縄張りと移動範囲の比較
ツキノワグマ
- 縄張り: オスで20~50平方キロメートル、メスで10~20平方キロメートル
ヒグマ
- 縄張り: オスで300~1000平方キロメートル、メスで100~400平方キロメートル
ヒグマは行動範囲が広く、
食べ物が減ってくると人間の生活圏までやってきます。
勿論、人間の開発のせいもありますが、
近年の気候によるエサ不足も大きく影響しているでしょう。
まとめ
ツキノワグマとヒグマの間には大きな体格差や力の差があります。
ヒグマは体重、体長ともにツキノワグマを大きく上回り、
その力強さも非常に強力です。
握力においてもヒグマが優れています。
生息地や食性なども異なり、
それぞれの生態系に適応しています。
これらの違いは、
彼らの生活様式や生態に大きな影響を与えています。
コメント