2023年、NHKの”SONGS”生放送スペシャルで大泉洋が新曲、
”あの空に立つ塔のように”を熱唱した。
玉置浩二が作曲したこの曲はチームナックスソロプロジェクトの1つ、
大泉洋生誕50周年記念リサイタルで披露するための曲でもある。
新曲の歌詞は大泉洋が、玉置さんの曲に合わせて書いたものだ。
歌詞に出てくる古い塔とは?
この曲”あの空に立つ塔のように”の歌詞の中に数回出てくる【古い塔】は
札幌市・江別市・北広島市にまたがって広がる野幌森林公園の一角に
実在しました。
【あの空に立つ塔のように】
空が広く見える街で 僕らは出会った 高く古い塔が見守ってた
あれはポプラの影が伸びる道 秋風に二人 互いに手を取り 夢語り合った
Good bye days Good bye dream あの日歩いた道
帰れない 戻れない あの日君に聞かせたあの夢は
今も胸に棘になり刺さって あの空に立つ古い塔のように
踏ん張って 真っ直ぐ立っていたい
「愛してる?」といつも 君は確かめた 「側にいて」といつも頬寄せた
あれは2人であった最後の夜 雪が降るホーム うつむいたままの 君を抱きしめた
笑って 見つめて その声を聞かせて
本当は 本当は お互い分かってたんだ
これが最後になるって それでも それでも いつか もう1度会えたら
笑って その手離さない 今はもう無い あの高く古い塔
雨だって 雪だって 嬉し涙も悔し涙も いつもあの空で見てた
Good bye days Good bye dream 変わり続ける未来
no more cry no more cry あの日君に聞かせたあの夢を
いつか叶えるその日がくるまで あの空に立つ古い塔のように
踏ん張って 真っ直ぐ立っていたい
あの空に 立つ古い塔のように
大泉洋が生まれた街・江別市の近隣にある”北海道開拓の村”などの施設がある、
野幌森林公園百年記念塔を指していると思われます。
北海道命名100年に、ちなんで100mの高さがあり、
8階の高さには札幌市街や石狩平野を一望できる展望室がありました。
百年記念塔は北海道を築いてきた人びとの苦労に感謝し、
未来への限りない発展を象徴するものとして、
北海道命名100年に当たる1968年に着工、
70年に完成された塔です。
江別市のカントリーサインにその姿が描かれていたりもします。
現在は解体中
残念ながら現在、百年記念塔は解体中です。
もう展望台として登ることはできなくなりました。
2018年に解体の話は持ち上がりました、
外壁の鋼材が腐食で剥がれ落ちたりと危険とのことで2014年に立ち入り禁止、
2016年に存続が解体かの話し合いが始まりました。
記念塔というくらいなので近隣に住む人々は愛着もあり存続を望む声もありましたが、
維持費と解体費を天秤にかけたところ、
解体の方が経済的という事で解体が決定しました。
残念ながら100年建っていることは出来ませんでした。
江別市長選でも焦点に1つに
今年、行われた江別市市長選でも、
100年記念塔の存続を公約に上げた候補もいました。
市長選期間には毎日、記念塔へと向かう道路の傍で、
解体中止の旗を掲げて演説をしていましたが、
候補者の方は残念ながら落選でした。
現在は解体終了
今年の1月から解体工事が始まり、
100mあった塔はすでに2023年8月に姿を消して、
2024年5月までに基礎までの解体が終了します。
まとめ
大泉洋さんの”あの空に立つ塔のように”を聴きながら、
100年記念塔のことを想像して考えていたら、
涙が溢れそうになりました。
歌詞に出てくる【古い塔】=【100年記念塔】は間違いないので、
多くの人に100年記念塔のことを知ってもらえると嬉しいです。
コメント