2024年3月31日の放送回をもって林家木久扇が卒業したことを受け、
4月7日の放送で新メンバーが発表され、
立川晴の輔(たてかわ はれのすけ 51歳)が新たに加わった。
初代司会者・立川談志以来55年ぶりの、
落語立川流のレギュラーメンバーとなり、
東京・江戸落語界に分かれている4つの団体、
- 落語協会
- 落語芸術協会
- 落語立川流(立川流)
- 五代目円楽一門会(円楽党)
すべての落語家が揃う『笑点』史上初めてのメンバー構成となった。
そこで過去の出演者と所属団体をまとめてみた。
番組放送以来の快挙
笑点の放送が始まって、
4つの団体の落語家が1つの番組に集まって、
番組を放送するのになぜこんなにも時間がかかったのだろう?
過去には立川談志との確執があった為、
笑点に立川一門の落語家が出ることは数十年なかった。
今回の立川晴の輔さんのレギュラー出演で、
すべての団体からの出演が揃い、
落語界の団結感を感じる。
過去の出演者・所属団体一覧
半世紀以上の長寿番組の「笑点」では、
数多くのレギュラー出演の落語家さんがいました。
過去の出演者と流派を調べてみました。
柳亭小痴楽(後の春風亭梅橋)
第1回~139回に出演。
記念すべき笑点初期メンバーです。
所属は【落語芸術協会】
林家こん平
第1回~第139回まで出演し、
第313回からメンバーに復帰し、第1932回まで出演。
大喜利コーナーでの、
視聴者参加型挨拶「チャラーン」は笑点名物でした。
所属は【落語芸術協会】
三遊亭金遊(後の三遊亭小圓遊)
第1回~第139回に出演し、第171回から復帰し第737回まで出演。
桂歌丸との罵倒合戦は笑点初期の名物でした。
所属は【落語芸術協会】
5代目・三遊亭圓楽(4代目司会者)
第1回~第139回、第203回~第556回には大喜利メンバーとして出演。
第851回からは急死した三波伸介に代わり
4代目司会者として出演しました。
体調面の不安を理由に第2016回をもって司会者を退き、
同時に笑点からも引退しました。
面長であることから、
メンバーから「ウマ面」とネタにされていました。
所属は『五代目円楽一門会(円楽党)』元総帥
桂歌丸(5代目司会者)
第1回~第139回、第171回~第2514回に出演。
4代目司会者である5代目・三遊亭圓楽が病気療養で、
番組を休んでる間は司会代理を務め、
後に5代目司会者に就任しました。
所属は【落語芸術協会】5代目会長
柳家さん吉
第140回~第170回まで出演。
初期メンバーと初代司会者である立川談志との間に、
確執が生まれ初期メンバーが全員降板したことで、
加入したメンバーです。
所属は【落語協会】
春風亭栄橋
第140回~第170回に出演。
初代司会者である立川談志に抜擢されたメンバー。
所属は【落語芸術協会】
三遊亭好生(後の春風亭一柳)
第140回~第170回に出演。
立川談志に抜擢されメンバーとなりましたが、
本業の落語に専念することを理由に降板。
所属は【落語協会】
三升家勝二
第140回~第202回に出演。
出演期間は約1年ほどと短かったものの、
林家こん平とは「笑点」出演がきっかけで、
親交があったそうです。
所属は【落語協会】2016年に退会。
柳家かゑる(後の5代目・鈴々舎馬風)
第140回~第170回に出演。
笑点メンバーとして活躍していた傍ら、
キックボクシングのリングアナウンサーや
イベントでの司会業も行っていました。
所属は【落語協会】最高顧問
三遊亭歌奴
第171回~第201回に出演。
当時は笑点以外の仕事も多く、
たびたび大喜利を休演していました。
三遊亭圓歌を襲名、以後はテレビ出演を控え高座に専念している。
所属は【落語協会】元最高顧問
林家木久蔵(後の林家木久扇)
第171回~第2905回に出演。途中、ケガの療養でお休みアリ。
笑点メンバーの中では最古参。
2024年4月7日に引退した後も新メンバーの「立川晴の輔」の
紹介の為に出演している。
所属は【落語協会】
三遊亭金馬(後の2代目・三遊亭金翁 )
第171回~第202回に出演。
歌奴と同様に多忙を極めていたため、
大喜利を休演することが多かったです。
所属は【落語協会】のちに【日本演芸家連合】名誉会長
9代目・柳家小きん(六代目・柳家つば女)
第171回~第312回に出演。
司会が兄弟子七代目立川談志から前田武彦に交替した際に、
レギュラーメンバーに抜擢された。
林家こん平が復帰するまでメンバーを務め、
こん平復帰と同時に番組を降板しました。
所属は【落語協会】
6代目・三遊亭圓窓
第203回~第577回に出演。
5代目・三遊亭圓楽とは兄弟弟子で、
番組500回記念では兄弟子・五代目圓楽とリレー落語を演じた。
所属は【落語協会】
三遊亭楽太郎(後の6代目・三遊亭圓楽)
第578回~第2795回に出演。
レギュラー加入前に、
師匠の5代目圓楽(当時回答者)が多忙時期に休演した際に
ピンチヒッターとして大喜利に参加したことがあり、
これが後のレギュラー抜擢のきっかけとなった。
桂歌丸との罵倒合戦は番組の名物でした。
「腹黒い」ともメンバーにいじられていました。
所属は『五代目円楽一門会(円楽党)』
三笑亭夢之助
第578回~第681回に出演。
毒舌解答を得意としていましたが、
それが仇となりスポンサーとの間でトラブルを起こし、
そのまま番組を降板しています。
所属は【落語芸術協会】
林家九蔵(後の三遊亭好楽)
第682回~第889回まで出演。
その後、第1116回から復帰し、現在も出演中。
三遊亭楽太郎と円楽の名を継ぐ争い話をネタにもしていました。
所属は『五代目円楽一門会(円楽党)』
古今亭朝次(後の桂才賀)
第740回~第1115回まで出演。
急死した三遊亭小圓遊の後任として加入しました。
昇進披露を『笑点』番組内で放送しました。
所属は【落語協会】
三遊亭小遊三
第890回~現在も出演中。
日曜夕方という時間帯を考えずに、
下ネタに走ることもお愛嬌。
所属は【落語芸術協会】
林家たい平
第2017回~現在も出演中。林家こん平の弟子。
病気療養中のこん平に代わって第1948回から大喜利に出演していました。
しかし、当時は「代理出演」という形でした。
その後、こん平の早期復帰が厳しいと判断され、
正式メンバーになりました。
歌が上手でCMでもその歌声を披露しています。
所属は【落語芸術協会】
春風亭昇太(6代目司会者)
第2016回~現在も出演中。
第2515回からは6代目司会者に就任。
桂歌丸が5代目司会者に就任するにあたり新メンバーとして加入。
現在は、笑点を引退した歌丸に代わって6代目司会者を務めています。
所属は【落語芸術協会】
林家三平
第2515回 – 第2791回に出演。
レギュラー加入前に、
2006年5月14日に放送された
40周年記念スペシャルの師弟大喜利にゲスト出演。
2009年4月19日(第2161回)には、
林家三平襲名披露口上が番組内で行われた。
所属は【落語協会】
春風亭一之輔
第2846回 – 現在出演中。
200を超える持ちネタがあり、
滑稽噺から人情噺まで広く古典落語を演じる落語家。
独自のくすぐりや現代的なギャグを盛り込むなど、
随所に創意工夫を織り込んだ独創的な高座が特徴。
所属は【落語協会】
桂宮治
第2794回 – 現在出演中。
2022年1月1日放送の「お正月だよ!笑点大喜利祭り」で、
新メンバー候補として発表され、
落語や若手大喜利での実績はあるものの、
世間一般の知名度が不足しているとされており、
日本テレビの各種バラエティ番組や情報番組に出演して、
笑いを残すことが正式なメンバー入りの条件とされていた。
所属は【落語芸術協会】
立川晴の輔
2024年4月7日、前週で卒業した林家木久扇の後任として、
「笑点」大喜利の新メンバーに加入することが発表された。
大喜利回答者のレギュラーメンバーに、
落語立川流の所属落語家が加わるのは番組開始以降初となる。
所属は【落語立川流(立川流)】
コメント