JRAでは2023年度の競走馬各部門の最優秀馬と年度代表馬を発表した。
年度代表馬は2023年G1レースを4戦4勝のイクイノックスに決定した。
最優秀2歳牡馬:ジャンタルマンタル
新馬戦・デイリー杯2歳S(G2)・朝日フューチュリティーS(G1)と、
無敗の3連勝。
新馬戦からの2戦は”鮫島克駿”
朝日FSは”川田将雅”が騎乗していた。
獲得賞金:1億1,681万円
※ジャンタルマンタルは現地の言葉で「計測する機器」を意味する
最優秀2歳牝馬:アスコリピチェーノ
新馬戦・新潟2歳S(G3)・阪神ジュベナイルF(G1)と、
無敗の3連勝。
新馬戦には”ルメール”が、
新潟2歳Sと阪神JFには”北村宏司”が騎乗した。
獲得賞金:1億493万円
※アスコリ・ピチェーノはイタリア中部の県都から取ったものと思われる。
最優秀3歳牡馬:タスティエーラ
今年はタフなレースばかり6戦して
- 共同通信杯(G3) ・・・ 4着(福永祐一)
- 報知弥生ディープ記念(G2) ・・・ 1着(松山弘平)
- 皐月賞(G1) ・・・ 2着(松山弘平)
- 東京優駿(G1) ・・・ 1着(レーン)
- 菊花賞(G1) ・・・ 2着(モレイラ)
- 有馬記念(G1) ・・・ 6着(ムーア)
という成績を収めた。
獲得賞金:5億7,005万円
通算成績:7戦3勝 [3-2-0-2]
※タスティエーラは意味は、(楽器の)キーボード(イタリア語)
最優秀3歳牝馬:リバティアイランド
2023年は4戦を戦って
- 桜花賞(G1) ・・・ 1着(川田将雅)
- 優駿牝馬(G1) ・・・ 1着(川田将雅)
- 秋華賞(G1) ・・・ 1着(川田将雅)
- ジャパンC(G1) ・・・ 2着(川田将雅)
という成績を収めた。
主戦鞍上は新馬戦から川田将雅が務めている。
獲得賞金:7億4,444万円
通算成績:7戦5勝 [5-2-0-0]
※リバティアイランドの意味は自由の女神像が建っている島の名前。愛称は「お嬢さん」。
最優秀4歳以上牝馬:ソングライン
2023年は日本で3戦、海外で2戦している。
- 1351ターフスプリ(G3) ・・・ 10着(ルメール)
- ヴィクトリアマイル(G1) ・・・ 1着(戸崎圭太)
- 安田記念(G1) ・・・ 1着(戸崎圭太)
- 毎日王冠(G2) ・・・ 2着(戸崎圭太)
- BCマイル(G1) ・・・ 5着(戸崎圭太)
という成績を収めた。
ヴィクトリアマイルと安田記念という、
マイルのG1レースを2連勝するなど、
マイラーとしての才能を開花させた。
獲得賞金:6億8,855万円
通算成績:17戦7勝 [7-3-1-6]
※ソングラインは「オーストラリアに伝わる道の名」から命名された。
最優秀スプリンター:ママコチャ
2023年は日本で5戦している。
- サンスポ杯阪神牝馬S(G2) ・・・ 9着(松山弘平)
- 安土城S(L) ・・・ 1着(鮫島克駿)
- TV西日本北九州記念(G3) ・・・ 2着(鮫島克駿)
- スプリンターズS(G1) ・・・ 1着(川田将雅)
- 阪神C(G2) ・・・ 5着(川田将雅)
という成績を収めた。
初挑戦のG1だったスプリンターズSで1着、
マッドクールやメイケイエールなどを蹴散らしての初戴冠となった。
獲得賞金:2億9,114万円
通算成績:14戦6勝 [6-2-2-4]
※ママコチャ名前の由来は「インカ神話の海の女神」(ママ・コチャ)から取って命名された。
最優秀マイラー:ソングライン
最優秀4歳以上牝馬:ソングラインと同じ
最優秀ダートホース:レモンポップ
2023年は日本で4戦、海外で1戦している。
- 根岸S(G3) ・・・ 1着(戸崎圭太)
- フェブラリーS(G1) ・・・ 1着(坂井瑠星)
- ドバイゴールデンシャ(G1) ・・・ 10着(坂井瑠星)
- マイルチャンピオンシ(G1) ・・・ 1着(坂井瑠星)
- チャンピオンズC(G1) ・・・ 1着(坂井瑠星)
という成績を収めた。
ドバイゴールデンシャヒーンは10着となったが、
日本のダートG1は3連勝となっている。
※レモンポップ: 馬名の意味は、レモンスカッシュ。
最優秀障害馬:マイネルグロン
2023年は障害レースを4戦している。
- 障害4歳以上OP ・・・ (五十嵐雄祐)
- 障害4歳以上OP ・・・ (五十嵐雄祐)
- 東京ハイジャンプ(J.G2) ・・・ (石神深一)
- 中山大障害(J.G1) ・・・ (石神深一)
という成績を収めた。
障害に転向して3年目で年末の中山大障害制覇へと昇り詰めた。
獲得賞金:1億6,807万円
通算成績:21戦5勝 [5-6-2-8]
※マイネルグロンの由来は冠名(マイネル)に気高い、雄大な(フランス語)
特別賞:ウシュバテソーロ
2023年は地方重賞3戦、海外G1を2戦している。
- 川崎記念(G1) ・・・ 1着(横山和生)
- ドバイワールドC(G1) ・・・ 1着(川田将雅)
- 日本テレビ盃(G2) ・・・ 1着(川田将雅)
- BCクラシック(G1) ・・・ 5着(川田将雅)
- 東京大賞典競走(G1) ・・・ 1着(川田将雅)
という成績を収めた。
地方のダートレースを主戦場とし海外GⅠでも1着という快挙と、
東京大賞典競走G1の連覇がこの賞を受賞した理由ではないか。
獲得賞金:1億1,988万円 (中央) /3億2,000万円 (地方)
通算成績:32戦11勝 [11-1-5-15]
※ウシュバテソーロ、馬名の意味は、山の名+冠名(テソーロ)
年度代表馬 &最優秀4歳以上牡馬:イクイノックス
2022年度のJRA賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬であったイクイノックス、
2023年はドバイシーマG1を始動レースに選択、
その後、宝塚・天皇賞秋・ジャパンカップと、
日本のG1を3戦3勝とした。
ジャパンカップでは最優秀3歳牝馬となった”リバティアイランド”との、
頂上決戦も制し、事実上最強馬となり、
そのまま種牡馬として引退した。
- ドバイシーマC(G1) ・・・ 1着(ルメール)
- 宝塚記念(G1) ・・・ 1着(ルメール)
- 天皇賞(秋)(G1) ・・・ 1着(ルメール)
- ジャパンC(G1) ・・・ 1着(ルメール)
2023年には上記のような成績を収めた。
獲得賞金:17億5,655万円
通算成績:10戦8勝 [8-2-0-0]
種付け料も2000万円と破格の値段になり、
ディープインパクト、キングカメハメハがいない今、
種牡馬としての活躍も期待したい。
※馬名の意味は「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」
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