将棋の棋王戦コナミグループ杯五番勝負第1局が2月4日、
藤井聡太棋王とのタイトル戦が
富山県魚津市の「新川文化ホール」で行われ、
藤井聡太棋王と伊藤匠七段の対局は【持将棋】が成立した。
タイトル戦での持将棋は2024年まで14例、
女流タイトル戦では1例となっている。
もし最終戦まで縺れた場合はタイトル戦はどうなるのだろう？
防衛達成
将棋の第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第4局が3月17日、
栃木県日光市の「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われ
藤井聡太棋王（竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖、21）が、
挑戦者の伊藤匠七段に114手で勝利した。
この結果、藤井棋王はシリーズ成績3勝1分とし、
初防衛を達成した。
2024年度は名人戦から
新たなスタートとなる2024年度は、
4月から防衛戦となる名人戦七番勝負（4月10日開幕）と、
叡王戦五番勝負のダブルタイトル戦に臨む。
息つく間もなく次なる戦いの舞台へ。
藤井棋王の躍進は新年度も止まらないようだ。
持将棋成立
初防衛を目指す藤井棋王に、
初タイトルを狙う伊藤七段が挑戦する
注目の“同学年シリーズ”。
開幕戦は藤井棋王の先手で角換わりになり、
猛スピードで指し進められた。
午前中から互いに入玉が見える激しい展開に。
緊迫感漂う進行をたどり、
どちらも相手玉を詰ます見込みがなくなったため
【持将棋】の成立となった。
どのような状況が【持将棋】
「持将棋」とは？ 双方（少なくとも片方）の玉が、
敵陣3段目以内に入り（入玉という）、
相手に入玉されてしまうと、
入玉された相手の玉将を自分の駒で攻めることが難しくなる。
一方、入玉した側は歩兵などの小駒を、
数多く成らせることにより、
玉の守りを固めることが容易なため、
入玉された側が相手玉を詰ますことは更に難しくなる。
どちらも相手玉を詰ます見込みがなくなった場合、
両対局者の合意によって成立する。
タイトル戦における持将棋
通常の公式戦での持将棋局や千日手局が成立した場合には、
棋士の成績に引き分けが記録されることはない。
一方、タイトル戦において持将棋が成立した場合は、
各棋戦の対局規定にもよるが基本的には差し直しは行われず、
当該対局は「無勝負（引き分け）」として1局が成立し、
対局棋士の成績にも、
持将棋による引き分けが記録される。
千日手と比べると持将棋の頻度は少なく、
タイトル戦での持将棋は2024年まで14例、
女流タイトル戦では1例となっている。
最終戦まで行く場合は日程が追加される
タイトル戦が七番勝負の場合は「第8局」
（五番勝負では「第6局」）の日程が追加される。
今回の棋王戦は五番勝負で、
すでに第5局までの場所は決まっている。
| 局 | 日程 | 対局場 | 立会人・解説など |
| 第1局 （北日本新聞社） | 2月4日 （日） | ＜新川文化ホール＞ 富山県魚津市宮津110 TEL 0765-23-1123 | 立会：森内俊之九段 記録係：吉田響太三段 解説：村田顕弘六段 聞き手：野原未蘭女流初段 |
| 第2局 （北國新聞社） | 2月24日 (土) | ＜北國新聞会館＞ 石川県金沢市南町2-1 TEL 076-260-3581 | 立会：久保利明九段 記録係：松下洸平初段 解説：船江恒平六段 聞き手：室田伊緒女流二段 |
| 第3局 （新潟日報社） | 3月3日 (日) | ＜新潟グランドホテル＞ 新潟県新潟市中央区 下大川前通3ノ町2230 TEL 025-228-6111 | 立会：藤井猛九段 記録係：吉田響太三段 解説：千田翔太七段 聞き手：飯野愛女流初段 |
| 第4局 （下野新聞社） | 3月17日 （日） | ＜日光きぬ川スパホテル三日月＞ 栃木県日光市鬼怒川温泉1400 TEL 0288-77-2611 | 立会： 記録係： 解説： 聞き手： |
| 第5局 （共同通信社） | 3月26日 （火） | ＜東郷神社＞ 東京都渋谷区神宮前1-5-3 TEL 03-3403-3591 | 立会： 記録係： 解説： 聞き手： |
藤井八冠の対戦スケジュール
現在、タイトル総取りの藤井八冠ですが、
1ヶ月での対戦が4～5回と超ハードスケジュールになっています。
もし、第6戦まで棋王戦が進んでしまえば、
藤井八冠はさらにハードなスケジュールを、
こなして行かなければなりません。
棋王戦第2局で使用の特別な”駒”
棋王戦第2局で使用した駒は、
ちょっと特別な駒だという。
1月1日に発生した能登半島地震の影響で、
倒壊した家屋から発見された将棋の”駒”を使用したようだ。
対局は藤井棋王が勝利で、
対戦成績は藤井棋王の【1勝0敗1引き分け】となった。
まとめ
千日手のほかにも「差し直し手」（引き分け）があるとは、
全く知りませんでした。
藤井八冠の試合が増えるのはファンも、
地元の皆さんも喜ばしいことでしょうが、
藤井八冠は身体に気を付けて将棋を差してほしいですね。
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